ニッセー防災株式会社 点検用ツール

放水量計算

放水圧力を入れると放水量を計算し、点検要領の判定基準と照らし合わせます。数値は消防庁「消防用設備等の点検要領」(令和7年7月版)によります。

設備を選ぶ

カードを押すと切り替わります。ホースは一般的な例です

測定値

MPa

計算結果

放水量—L/min
ワンポイント 1

どこで放水する?

屋内消火栓(1号・2号とも)の放水試験は、建物の中で「いちばん条件の悪い場所」と「いちばん条件の良い場所」の2か所で行います。どこでもよいわけではありません。

建物の断面。配管の色は圧力の目安(下ほど高く、上・遠くほど低い)

1圧力がいちばん低い所で
同じ階の2基を同時に放水

「最も放水圧力が低くなると予想される箇所における同一階の屋内消火栓2基を用いて同時放水試験を行う」

どこ
ポンプからいちばん高く、いちばん遠い階(多くは最上階)。その階のうち、配管の道のりが長い2基。
なぜ
火事のときは同じ階で2本同時に使うことを前提に設計されています(消防法施行令 第11条第3項)。条件の悪い所で2本出して足りれば、ほかの所でも足ります。
見ること
2基とも、圧力が下限以上(1号 0.17MPa/2号 0.25MPa)、放水量が規定以上か。

2圧力がいちばん高い所で
1基だけ放水

「最も放水圧力が高くなると予想される箇所の1基の屋内消火栓にて放水試験を行う」

どこ
ポンプのすぐ近くの消火栓(多くはポンプに近い低い階)。
なぜ
圧力が高すぎるとホースが暴れて、一人で持てず危険です。減圧のしくみがきちんと効いているかもここで分かります。
見ること
圧力が上限を超えていないか(屋内消火栓 0.7MPa)。
× 違う階の消火栓を1基ずつ同時に開く

決まりは「同じ階で2基」です。1階と最上階で同時に開くと、ポンプの能力によっては圧力が足りず、正しい試験になりません。

各階に1基しかない建物は?

同じ階で2基使うことがないので、同時放水の試験はありません。①の場所の1基と②の場所の1基で確かめます。

点検要領の総合点検では「任意の消火栓で測る」とされています。ただ、設備が本来の力を出せるかを確かめるには、この2か所で行うのが確実です。所轄の消防から指示があれば、そちらに従ってください。

ワンポイント 2

ウォーターハンマーを起こさない止め方

勢いよく流れている水を急に止めると、水の重さがそのまま配管にぶつかり「ドン」という衝撃が起きます。これがウォーターハンマー(水撃)です。放水試験のあと、弁を開けたままポンプを止めると起きます。

注意:古い配管や弁は、この衝撃で破損するおそれがあります

年数のたった建物では、配管・継手・弁が内側から傷んでいることがあります。ウォーターハンマーの衝撃が一度加わるだけで、継手のねじ部が割れたり、弁が壊れたりして、漏水につながることがあります。点検で設備を壊さないよう、止める順番を必ず守ってください。

1開閉弁をゆっくり閉める→ 2流れが止まるのを待つ→ 3ポンプを止める
NG弁を開けたままポンプを止める
OK弁を閉めて、落ち着いてからポンプを止める

ほかにも気をつけること

  • 開閉弁・ノズルのコック・末端試験弁は、開けるときも閉めるときもゆっくり回す。
  • スプリンクラーの末端試験も同じ順番。末端試験弁を閉めてからポンプを止める。
  • 弁を閉めたあとは、圧力計の針が止まったのを見て、あまり待たずにポンプを止める。
  • 大きな音や配管の揺れがあったときは、継手や弁のまわりから水がにじんでいないか確かめる。