ワンポイント 1
どこで放水する?
屋内消火栓(1号・2号とも)の放水試験は、建物の中で「いちばん条件の悪い場所」と「いちばん条件の良い場所」の2か所で行います。どこでもよいわけではありません。
1圧力がいちばん低い所で
同じ階の2基を同時に放水
「最も放水圧力が低くなると予想される箇所における同一階の屋内消火栓2基を用いて同時放水試験を行う」
- どこ
- ポンプからいちばん高く、いちばん遠い階(多くは最上階)。その階のうち、配管の道のりが長い2基。
- なぜ
- 火事のときは同じ階で2本同時に使うことを前提に設計されています(消防法施行令 第11条第3項)。条件の悪い所で2本出して足りれば、ほかの所でも足ります。
- 見ること
- 2基とも、圧力が下限以上(1号 0.17MPa/2号 0.25MPa)、放水量が規定以上か。
2圧力がいちばん高い所で
1基だけ放水
「最も放水圧力が高くなると予想される箇所の1基の屋内消火栓にて放水試験を行う」
- どこ
- ポンプのすぐ近くの消火栓(多くはポンプに近い低い階)。
- なぜ
- 圧力が高すぎるとホースが暴れて、一人で持てず危険です。減圧のしくみがきちんと効いているかもここで分かります。
- 見ること
- 圧力が上限を超えていないか(屋内消火栓 0.7MPa)。
× 違う階の消火栓を1基ずつ同時に開く
決まりは「同じ階で2基」です。1階と最上階で同時に開くと、ポンプの能力によっては圧力が足りず、正しい試験になりません。
各階に1基しかない建物は?
同じ階で2基使うことがないので、同時放水の試験はありません。①の場所の1基と②の場所の1基で確かめます。
点検要領の総合点検では「任意の消火栓で測る」とされています。ただ、設備が本来の力を出せるかを確かめるには、この2か所で行うのが確実です。所轄の消防から指示があれば、そちらに従ってください。